つながりを大切にする
児童家庭支援センターはるかぜは、子育ての不安、悩みや心配ごとなど子どもに関する相談を相談支援員と心理相談員がお聞きしながらともに考えます。また、市町の子どもや家庭を支える機関や児童相談所など、つながりを持ちながら一緒になって子育て支援をしています。
事業内容
家庭からの子育て相談
家庭からの相談
子どものこと、家庭のこと、子育てに関する様々な悩みや不安について相談員や心理士がお話をお聴きします。お気軽にご相談ください。
電話相談・来所相談・家庭訪問
054-656-3456
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝祭日を除く)
☆相談は無料。秘密厳守。
相談の流れ
- 1.まずはお電話下さい。お電話のみの相談も可。
- 2.その後、来所頂き詳しくお話をお聴きします。
- 3.必要に応じて、園・学校訪問や心理検査も行います。
里親支援
「里親制度」は、健やかな育ちの場を必要とする“子どものため”の制度です。
子どもが健やかに成長するには、家族に愛され、また子ども自身が愛されていることを実感することが大切です。
ところがいま、日本にはさまざま事情で家族と離れて暮らす子どもが多くいます。
そうした子どもたちを自分の家庭に迎え、家族の“あたたかさ”に触れる機会を提供する制度、それが「里親」です。
「里親」は、一定の要件のもと里親研修を修了し審査を経て、静岡県知事が認定・登録した方です。
里親の種類
養育里親 | 親が病気で入院したり、さまざまな事情で、家庭で生活することが出来ない子どもが、親と生活できるようになるまでの間、あるいは、社会的自立するまでの期間、家庭で養育する里親 |
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養子縁組里親 | 養子縁組が望まれる子どもを自分の子どもとして法的な親子関係を結ぶことを前提として養育する里親 |
専門里親 |
虐待を受けた経験のある子どもや障害のある子どもを経験と専門知識を活かして養育する里親で、専門里親になるには、養育里親として3年以上の養育経験と専門里親研修の修了等の要件があります。 |
親族里親
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子どもの扶養義務者(概3親等以内)で、子どもの親が死亡や行方不明等の事情により子どもを養育できなくなった場合に、里親としての認定を受けて養育する里親です。 |
子育て支援として いろいろな“里親のかたち”
ショート・ステイ事業への協力 | 保護者の出産や病気により家庭において児童(18歳未満)の養育が困難になった場合の一時的なお預かりへの協力 |
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ショート・ルフラン事業への協力 | 施設で暮らす子どもの家庭体験として、週末や長期休みに子どもの受け入れの協力 |
レスパイト・ケア | お預かりしている子どもを他の里親にお預けし、里親の用事を済ませたり、里親自身のケアのためなど、里親が里親を支援する制度です |
一般的に特別な方が里親になるというイメージを持たれる方が多いようです。
実際の里親は、子どもが大好きな、どこにでもいる普通の家庭のお父さん、お母さんです。
里親になるまでの流れ
- 市町の窓口相談
はるかぜ里親相談会 - 里親希望
- 事前面談
児童相談所・はるかぜ - 申請書提出
- 児童相談所の面接・家庭訪問
- 研修受講(講義・施設実習等)
- 県社会福祉審議会で審議
- 県知事認定
- 里親登録証発行
※審議会は、年2回開催され、審議会に合わせて、研修が実施されます。
※養育里親・養子縁組里親は登録後5年ごと、専門里親については2年ごとに更新があり、更新には研修受講が必要です。
子どものためになにかしたいと思うあなたへ
~こんな思いがありませんか~
- 悲しいニュースばかりで、心が痛む。
- またまだ、子育てをしたいと思っている。
- 共働きだけどなにかできることはないかな。
- 子育ての経験がないけど、何かできないかな。
里親支援事業
中部地区里親会支援
里親会の活動が円滑に促進されるよう、里親会活動へ奨励や活動の支援を行っています。
里親制度についてのお問い合わせは
静岡県中央児童相談所 藤枝市岡出山2丁目2-25 電話:646-3570
児童家庭支援センターはるかぜ 焼津市田尻58番地 電話:656-3456
県・市町の事業実施・協力
子育て支援講座の開催
焼津市からの委託を受け、子育て支援講座を開催しています。託児がありますので、お子さんを預け、じっくり受講することができます。講師の話や講座生同士でのグループ討議などを通して、日ごろの養育を振り返り、今後の子育てのヒントを得ることができるような内容の講座です。
市町への職員派遣事業
管轄地域の市町へ当センターの専門スタッフを派遣し、地域と協働して子育て支援を行っています。
- 幼稚園や保育園、こども園への巡回相談
- 教育相談(心理検査実施など)
- 療育支援スタッフとの協働
- 乳幼児期の発達相談
- 市民向けの子育て講座 ・・・など
お子さんの短期預かり事業
子育て短期支援事業(ショートステイ)とは
- どこがやるの?
- 市・町・村。
(市町村長が認めた者へ委託を行うことができます。)
- どんな内容なの?
- 保護者の疾病、疲労(保護者の疾病、育児疲れ、育児不安、出産、看護、冠婚葬祭など)などにより児童を養育することが一時的に困難な場合に、児童養護施設や里親に養育・保護を委託します。
- どのくらい利用できるの?
- 原則7日以内。(延長も可)
- どこで預かるの?
- 児童養護施設、里親、ファミリーホームなど。
- 利用にあたっては?
- 市町の子育て支援担当課へお尋ねください。
子育て短期支援事業(ショートステイ)の流れ
はるかぜは、市・町と児童養護施設・里親との調整を行っています。
社会的養護自立支援事業(継続支援計画作成)
社会的養護のお子さんが18歳を迎え(高校卒業後に)就職し、里親家庭や児童養護施設などを離れて、社会人として自立生活を送るうえで、関係する機関とともに見守り支援をしています。
※社会的養護とは
様々な事情により家庭で暮らせない子どもを、その家庭に戻るまで、あるいは自立できるまで、施設や里親家庭において公的責任で社会的に養育すること。
自主事業
子育て講演会の開催
地域や今の時代の中で子育てをするにあたって、養育者の関心の高いテーマ等を取り上げ講演会を開催しています。
子育て支援センターへの出前講座の実施
地域の子育て支援センターからの要請により、はるかぜの相談員や心理士が支援センターに出向き、保護者のニーズに応じたテーマで講座を行っています。講座後には個別の質問や相談にも対応します。
プレイルームの開放
プレイルーム1を「チュチュ」と名付け、子育てに不安や悩みがある方がはるかぜスタッフとともに、お子さんと一緒に過ごす時間と場所を提供しています。
【開放日】 | 毎週木曜日10:00~12:00・13:00~15:00 ※祝日及び年末年始は除く。 ご利用にあたっては事前にご相談ください。 |
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児童養護施設や里親家庭にいる子どもへの自立支援(キャリア・カウンセリング・プロジェクト)
社会的養護を要する子どもたち(児童養護施設で生活する子どもたち、里親家庭で生活する子どもたち)は、様々な課題を抱えて生活をしていますが、その中には、自身の明るい将来像を思い描くことが困難であるという課題もあります。自分のなりたいもの(就きたい職業)であったり、大人になってから“やりたいこと”を夢見て、努力することが難しかったり、“なりたいもの”や“やりたいこと”を思い描くこと自体が難しいという子どもが、社会的養護を要する子どもたちには存在しています。彼ら彼女らの持つその困難さが、自立後も就労が長続きしなかったり、学校も中途退学してしまったりすることに繋がる要因の一つとなっている現状があります。
キャリア・カウンセリング・プロジェクト(通称『CCP』)では、身近な大人の生活を知ることで自分が“大人”になった時の生活をイメージしたり、自分の長所を発見することを通して人との関わり方も見つめ直したり、ゲームの中で一人暮らしの体験をしたりすることを通して、子どもが大人になることや将来について考えることの楽しさや喜びに触れ、大人になることや将来について考えてみようかな、と思えるような準備状態を整える機会を作る取り組みを、専門家との協働のもとで行っています。
【これまで取り組んできたプログラム】
- 大人はどうやって『おとな』になったのか?
- 大人の生活を知ろう!
- 大切にしたい価値観は何?
- 好きなことや得意なことから繋がる職業を探そう。
- モノの値段を知ろう!
- 一人暮らしの部屋、食事を見てみよう!
- 自分を表す履歴書を作ろう。
- 2ヶ月人生体験ゲーム
- 人生を設計してみよう! など
【CCPを土台とした自立支援の枠組み】
「おしごとフェスタ」の開催
社会的養護のお子さんを対象に、地域で働く方々にご協力をいただき、お仕事の魅力ややりがいを伝え、子どもたちに将来の夢や希望を広げてもらうためのイベントを開催しています。このイベントは、近隣市町の児童養護施設や里親家庭支援機関や里親会の皆様と一緒に企画をしています。